老いというのは怖いものだ。
日頃から元気だった両親が60才を過ぎると急に歳をとったものだなあと感じる今日この頃。
もちろん、生まれてからこの方、ずっと自分のそばにいた家族なのだから、自分が年齢を重ねるにつれて、親も同様に歳をとっていくことは当たり前のことかもしれないが、それでも、夜、頻繁に起きてトイレに行くようになったり、次第に腰が曲がってきているのか背も低くなっていく様子は、見るに耐えかねないというか、大事な家族が近い将来この世を去るという事実をあらためて実感させられる。
私自身が、依然として社会的に自立できていないと意識していることも手伝って、いつまでも頼ることができないという不安感や、やはり今まで面倒を見てきてくれた親が、面倒を見られる立場になるということは、これまで以上に子どもの頃とは違う関係性が次第に増えてきて、いわゆる最近よく言われる介護疲れたるものを感じずにはいられない。
まだまだ元気ではあるが、親を亡くすということを想像することは切ないものだ。